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かながわブランドを食べてみませんか??~プロが語るかながわブランドの魅力~

第2回 「自然薯大山」(株)ファームいせはら 仲西栄治 様

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「荒廃地を放っておけなかったんだよなぁ。」
株式会社ファームいせはらの仲西さんは、
畑へ移動する車の中で仰っていました。

もともとJAにお勤めだった仲西さんが、自然薯を作り始めたのは8年前。
ほったらかしにされていく伊勢原市の畑を見ていて、
「農業の明るい未来はないのか?」
と、自ら農業の道を歩み始めました。

それにしても、様々な野菜がある中で、
なぜ【自然薯】に力を入れようと思ったのでしょう?
仲西さんの力強いお答えが返ってきました。

「自然薯が《日常の野菜》になる日が来てほしいんだ。縄文時代から食べられている貴重な物なのに、作っている人も食べる人も少ないからね。もっともっと収量を増やして、広めたい。」

確かに、自然薯は山に採りに行くものだと思っていたので、とても貴重で高価な食べ物のイメージですよね。
「山薬」という別名があるくらいなので、滋養強壮のために、食べる滅多に食べられない物、というイメージもあります。

ところが、畑でも栽培できてしまうのですから、一気に《日常の野菜》へのハードルを越えられそうな気もしてきました!

しかし、あの長い自然薯を傷つけないように掘るって、どうするのでしょう…。
畑にショベルカーを入れて、脇から掘っていくのでしょうか…難しそう…と、私の想像はどんどん膨らみました。

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畑に着き、早速収穫の様子を拝見しました。
な、な、なんと、寝ているんです!! 自然薯が、1つ1つベッドに寝ているんです!! ベッドのようなビニールの中で、1つ1つ丁寧に栽培されていました。
少し傾斜をつけ、20㎝位の間隔で作付けされています。
収穫の際には、片手でビニールを持ち上げ、中の自然薯を取り出せばいいだけなのです。
ビニールの中はサラサラした赤土が入っています。
自然薯はビニールの外側の土から栄養をもらい、大きく育っていました。
これならショベルカーもいらないし、折れる心配もありません。
山の中で育った自然薯をイメージしていた私は、目からウロコでした。
現在は、袋の中での栽培は減っており、さらに進化したプラスチックの板のベッドでの栽培が主流になってきました。
プラスチックの板のほうが効率よく、収量も倍以上を見込めるのだそうです。

ここに至る8年の間の、日々努力と研究が実を結び、
今年は、いい味の自然薯が安定してたくさん採れるそうです。

8年で実験成功!!ということです。 え?8年もかかったの?と思わないでくださいね。 努力して研究して実験しても、自然薯は1年に1回しか採れないので、結果が出るのも1年に1回。その間に天候不良や病気などの影響も、もちろん受けることもありました。
つまり、7回で成功したというのは、実はとてもすごいことなのです。

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自然薯は収穫されると、丁寧に洗われ、天日で乾かされ、保管されます。
洗う時に土が残っていたり、傷がついてしまうと腐る原因になります。慣れた手つきですが、とても丁寧に優しく洗われていました。
乾かすのも大事な仕事です。皮に水分が残っていると、腐ったり凍ったりしてしまいます。天気とのにらめっこで収量を調整しながら、十分に乾かすそうです。
保管は1℃をキープします。凍ってしまうと売り物にならないそうです。
栽培だけではなく、収穫後も気を抜くところはないのですね。

実は、自然薯の収穫前に同じ畑で収穫されるものも見せていただきました。
それは「むかご」です。
スーパーなどに出回っているむかごは、長芋のむかごが多いと思います。私も自然薯のむかごを見たのは初めてでした。
1トン以上穫れるそうです!こちらもぜひ《日常の野菜》になればいいなと、私は思いました。

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畑の見学後に、自然薯とむかごを試食させていただきました。
まずは自然薯。
自然薯は、ヒゲを焼き、皮ごとすり鉢ですっていただきます。
まずは、すったそのままをいただきました。程よい粘りがあり、皮のうま味がとても美味しいです!香りも良く、味をつけなくても良いのではないかと思うほどでした。

次に、オリジナルの自然薯たれを混ぜていただきました。味をつけなくても美味しかった自然薯が、たれにうま味をさらに引き出されていました!そして、ふわっとした舌触りも感じることができました。
麦ごはんと食べたら、さらに美味しいでしょうね。

最後に、むかごをいただきました。
これも、絶品です。さつまいものようにホクホクで甘く、自然薯のいい味をギュッと詰めたような美味しさです。また、長芋のむかごよりも皮が薄く、とても食べやすかったです。

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「計画的に作付けして、規模を拡大していくことができれば農業は必ず儲かる!」
「儲かる農業、儲ける農業が実現できれば、後継者だって増えていく!」
取材の一番最後に、仲西さんが仰っていたお言葉です。
言葉にしなくても、畑を見れば、働いているみなさんを見れば、十分に伝わってきました。

《自然薯から広がる農業の明るい未来》
仲西さんの挑戦、信念、使命感が詰まった自然薯を、ぜひみなさんにも味わっていただきたいです。

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菅千明

原稿執筆者

合同会社coconi代表、食育アドバイザー

菅千明さん

  • 経歴

神奈川県横浜市で2005年より6年間小学校教諭を勤める。そこで「食育」の大切さに気づき、地産地消レストラン「80*80」店長を経て2015年に独立。現在は「神奈川食べる通信」のフードコーディネーターや料理教室、食育講座など、大人向けにも子ども向けにも食に関心を高める活動を行っている。

【合同会社coconi】
http://coconiblog.tumblr.com

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