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平成23年度第3回 旬の選りすぐり産品特集~石田牧場のジェラート~

特集 旬の選りすぐり

平成23年度第3回 旬の選りすぐり産品特集は、「石田牧場のジェラート」です。

 

今回は、神奈川県伊勢原市で牧場とジェラートショップを経営されている「石田牧場」さんと、今回の商品にも入っている「原さんのみかん」の原材料のみかんを作っている「まるひろ農園」さんにお話を伺いました。
(取材協力:石田牧場 石田陽一氏、まるひろ農園 原裕美氏、野菜ソムリエコミュニティかながわ 石川アミ氏)

 

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石田牧場のしぼりたての牛乳と、地元産の農産物を使用した「石田牧場のジェラート」を、かなさんの畑で購入できます!

本特集の公開にあわせて、かなさんの畑では「石田牧場のジェラート」を50箱限定で販売します。

今回の商品は、石田牧場と伊勢原市内の生産者さんとが丹精をこめて作ったものです。ぜひお買い求めください。

販売は終了しました。

ご注文されたお客様へ(支払方法などについて)

 

今回のかなさん

今回の生産者は、石田牧場さんと、かなさんの畑限定パック「石田牧場のジェラート」のフレーバーに使用されている地場産農産物の生産者のみなさんです。

石田 陽一さん、早恵さん

石田牧場

石田 陽一(いしだ よういち)さん、早恵(さきえ)さん

原 裕美さん

まるひろ農園

原 裕美(はら ひろみ)さん

フレーバー:「原さんのみかん」

青木 剛史さん

青木農園

青木 剛史(あおき たけし)さん

フレーバー:「青木くんのトマト」

山本 浩司さん

山本いちご園

山本 浩司(やまもと こうじ)さん

フレーバー:「山本さんのいちご」
      「山本さんのいちごラテ」

加藤 京子さん

加藤花園

加藤 京子(かとう きょうこ)さん

フレーバー:「京子さんのホワイトチョコフラワー」

 

今回は、私たち「野菜ソムリエコミュニティかながわ」が「石田牧場のジェラート」を取材しました!

  • 私たちは、日本野菜ソムリエ協会の認定する「野菜ソムリエ」として、神奈川県の野菜や果物を広めていく活動をしております。
  • 神奈川県は、山あり、川あり、海ありと豊かな自然にも恵まれ、おいしい野菜や果物を生産しています!
  • また、都市部に近いということもあります。ぜひみなさんも、神奈川の野菜や果物を愉しみましょう!

野菜ソムリエコミュニティかながわについては、下記ホームページもご覧ください。
http://vfckanagawa.cocolog-nifty.com/

 

シニア野菜ソムリエ 石川アミさん
シニア野菜ソムリエ 石川アミさん

石田牧場のジェラートショップ「めぐり」

ジェラートショップ「めぐり」

自分の住んでいる町に、新しくジェラート屋さんが開店したと聞いたら、みなさんならどんな場所を思い浮かべるでしょうか…駅前のにぎやかな商店街の一角、おしゃれなファッションビルの1階…
今回かなさんの畑で紹介するのは伊勢原のジェラート屋さん、と聞き私はてっきりこの頃人気の農産物直売所にでも併設されたのかしら?と思い込んでいました。が、辿り着いた場所を見てびっくり。田畑が広がり、小川に小さな橋がかかり、大山の向こうに小さく富士山が望めるのどかな風景の中に、そのお店「めぐり」はあります。

石田牧場

墨字の様な書体で店名の書かれた珊瑚色の大きな日除けのれんと格子の引き戸、和の趣の佇まいは、ジェラート屋さん??とは思うものの、風景にはとてもマッチしていて、私の驚きはすぐに期待に変わりました。

「石田牧場のジェラート」~そのこだわりとおいしさの秘密~

石田陽一さん

さて、このジェラート屋さん「めぐり」が、どうしてそんな場所にあるかと言えば、ジェラートの原材料となる牛乳を生産する石田牧場の3代目、石田陽一さんが、奥様の早恵さんとともに、牧場と同じ敷地内に開いたお店だから…なのですが、ジェラートと言う商品を売るためのマーケティングのような考え方からすれば、それを買うであろうお客さんが多く行き来する場所に開くのがセオリー、ということになるのでは…?

 

その謎を解く鍵は、「めぐり」のメニューの中にありますが、その前にジェラートについての基礎知識から。日本ジェラート協会によれば、ジェラートとはイタリア語で凍ったお菓子、アイスクリーム類全般を指します(※日本では食品衛生法により、乳脂肪分含有量の違いなどからアイスクリーム類を3つに、それ以外を氷菓と分類している)。その歴史は2500年前、旧約聖書の記述まで遡ると言われており、ローマの英雄ジュリアスシーザーから、マルコ・ポーロまで、ジェラートの原型となる氷菓を味わったようです。また16世紀に、フランス王アンリ2世とフィレンツェの大富豪メディチ家の娘、カトリーヌの婚礼の時、帯同した料理人によって、豪勢なイタリア料理が振る舞われ、それが現在のフランス料理の原型とも言われているのですが、その中にあった木いちごやオレンジ、レモン、イチジク、レーズンなどのフルーツやナッツ、ピスタチオなどを使ったシャーベットの素晴らしさが、フランス貴族を驚嘆させた、とも伝えられています。

石田牧場

さて「めぐり」のジェラートに話を戻しましょう。原材料となる良質の牛乳を生産するため、石田牧場では、エサの一部を自給したり、牛を飼っているのではなく、「牛に生かされている」という感謝を力に、健康管理や環境整備を怠らない営農体制を整えています。また、原材料から生産する強みを生かしジェラートに使用するのは68℃30分の低温長時間殺菌した、搾りたての風味そのままのおいしい贅沢な牛乳です。更に、牛乳と合わせてバラエティを豊かにし、ジェラートの魅力を一層高めるのは、石田牧場と同じ伊勢原市内の生産者が育てた農産物。
今現在「めぐり」に提供されている農産物と生産者さんは「めぐり」のサイト中の「農家さんたち」ページの通り。

 

その中には、平成21年度にこのかなさんの畑でもご紹介した「伊勢原のいちご」もあり、山本さん熊沢さんがいます。石田さんとは、「めぐり」構想前からの知り合いがほとんどだそうで、同じ熱さで農業を営む若手が揃いました。

牛

そんな人達がつくり、直売所やスーパーに地元の人気農産物として並んでいる品質の材料が、それと同じか、もしかしたらもっと新鮮な状態で、また完熟などのおいしいタイミングを逃す事なくジェラートに加工される…。かのフランス貴族も味わった事がないジェラートになるであろうことは、かなさんの畑に訪れてくれる方なら容易に想像していただけるはず。農産物のおいしさや風味を邪魔しないさじ加減は、さすが農業高校で加工を学んだという早恵さんの底力を感じさせます。

 

しかも、中には一般には流通しないため材料として手に入れるのが難しい「摘果(てきか)みかん」(※みかん生産の過程で、大きく甘くなる前に調整のためもぎ取られる未熟なみかん)もあり、その少しほろ苦い味わいがグレープフルーツともまたちがうオリジナリティー溢れるメニューとして、昨年人気を博したそう。季節によって、今まで味わった事がないジェラートに出会えるかもしれないなんて!

原さんのみかん

摘果みかんを提供した、まるひろ農園の原さんにお話を伺ったところ、「みかん独特のさわやかでまろやかな酸味を生かしたくて、取引のあるスーパーなどでも「レモンの代わりに」と提案して販売していたけれど、ジェラートになったら更においしく魅力が増して、とてもうれしかった。」とのこと。これまで廃棄せざるを得なかった作物までが、おいしく生かされることによって、原さんの生産へのモチベーションやお客さんのみかん自体への関心の高まりなど、新たな活力や期待として波及しています。

 

「めぐり」…実は牛乳以外にも、価値ある材料が揃う伊勢原だからこそ実現した、なんとも贅沢なジェラート屋さんなのです。最寄の伊勢原駅から徒歩なら25分かかるという場所に、ジェラート屋さんが生まれた謎が解けましたか?取材スタッフは、当日伊勢原駅からタクシーを利用したのですが、運転手さんも「めぐり」のことはよくご存知で、随分お客さんを運んだそうで、運転手さんにとってもありがたい存在だとか。更に、開店から10ヵ月余りで「めぐり」のスタッフは9人にまで増え、若く優秀な人達の働く場所としても、大きくて明るい影響を与えています。

石田陽一さんと石川アミさん

だからと言って、これまで全てが順風満帆だったわけではありません。開店早々東日本大震災の影響による、燃料不足や計画停電。その後の原子力発電所事故により飛散した放射性物質による食品への影響についての対応など、思いもよらない困難が降り掛かります。当時まだ4人だったというスタッフも「どれだけ不安だったことでしょうね」と問いかけると、石田さんからは、「その状況を利用して、徹底的にオペレーションの訓練や話合いが出来たので、スタッフとの絆も強まりよかったですよ。」との答えが笑顔と一緒に返ってきました。放射性物質の影響についても、石田さん自身が原材料の生産者であり、他の生産者と直接繋がっている事が強みとなり、正確で素早い情報の提供が行われました。

ジェラート

そんなしなやかな強さは「めぐり」という店名に込められた、食、いのち、信頼、季節、地域への想いから来るのでしょうか。たくさんの人を巻き込んで、その人達から新たな魅力を引き出し、驚きやワクワクまでトッピングされ、「めぐり」ならではのラインナップとして揃っています。

 

ということで、4月にはご近所の渋田川の岸がみごとな芝桜で彩られると言うし、本当ならみなさんにもぜひ「めぐり」に足を運んでいただき、店頭での気持ちのいい応対など、足を運んでこその価値も一緒に味わっていただきたいところではありますが、まずはこの時期ならではのジェラートセットの限定販売を行います。
伊勢原の今が、居ながらにして味わえるジェラートを、暖かいお部屋で大切な誰かと是非満喫して下さい。

<この特集の執筆は、シニア野菜ソムリエの石川アミさんにお願いしました。>

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