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平成24年度第3回 旬の選りすぐり産品特集~泉橋酒造 かながわの恵みセット~

特集 旬の選りすぐり

平成24年度第3回 旬の選りすぐり産品特集は、「泉橋酒造 かながわの恵みセット」です。
※ 「泉橋酒造 かながわの恵みセット」内容:
とんぼラベル1号(新酒)720ml 1本
※辛口純米吟醸酒の生原酒
山田十郎(梅酒)    500ml 1本
吟醸味噌        400g 1個
<かなさんの畑限定プレゼント!袋搾りの酒粕 500g 1個&おいしい味噌レシピも満載の「酒蔵の味噌本」>

 

今回は、海老名の老舗酒蔵・泉橋酒造の代表取締役、橋場さんにお話を伺いました。
(取材協力:泉橋酒造株式会社、中小企業診断士 大場保男さん)

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「泉橋酒造 かながわの恵みセット」をかなさんの畑で購入できます!

本特集の公開にあわせて、かなさんの畑では「泉橋酒造 かながわの恵みセット」を50箱限定で販売します。

今回の商品は、お米作りからこだわって酒造りをしている泉橋酒造のみなさんが心をこめて造った新酒とお味噌などの詰め合わせです。かながわの名産が凝縮したセットですので、ぜひお買い求めください。

販売は終了しました。

ご注文されたお客様へ(支払方法などについて)

 

今回のかなさん

橋場社長

今回お話を伺ったのは、泉橋酒造 第6代目代表取締役 橋場 友一さんです。
「酒造りは米作りから」を信念に、酒米栽培から精米・醸造まで取り組んでいます。

 

◆泉橋酒造ホームページ:https://www.facebook.com/izumibashi

◆橋場 友一さんのFaceBook:https://www.facebook.com/izumibashi

◆橋場 友一さんのTwitter:https://mobile.twitter.com/y_izumibashi

 
今回は、地産地消に取り組む中小企業診断士 大場 保男さんに取材していただきました!

大場保男さん

大場 保男さんは、地域の活性化、繁盛店づくり、新規開業のお手伝いなどで幅広く活躍している中小企業診断士です。「かながわ朝市ネットワーク」の事務局も担当されており、朝市の輪を広げる活動を行っています。

現在は平成25年2月21日(木)から23日(土)まで開催される「横須賀ちょい呑みフェスティバル」の準備に尽力されています。

 

◆大場 保男さんのFaceBook:http://m.facebook.com/yasuo.ooba

◆大場 保男さんのTwitter:https://mobile.twitter.com/oobayasuo

海老名の老舗酒蔵・泉橋酒造を訪ねて

泉橋 外観

海老名駅から歩いて25分ほどの場所にある泉橋酒造、地元産の米と米麹だけを原料とする純米酒のみを製造している酒蔵として知られています。ここを訪ねたのは、前日までの穏やかな晴れがウソのような大雪の日、駅から歩いて雪まみれになった身体を少しでもあたためようとさっそく試飲。勧められたのは「いづみ橋とんぼラベル1号」、昨年の秋に収穫された地元・海老名産の山田錦を100%使い、濾過も加熱処理も一切しないしぼりたての純米吟醸酒です。一口含むと新酒のフレッシュなな味と香りが広がりました。袋搾りといわれる昔ながらの手法で丁寧にしぼったお酒を、その日そのままに瓶に詰めた、言わば蔵でしか味わえない「ふな口 しぼりたて」です。

とんぼラベル1号
純米吟醸酒
「とんぼラベル1号」

泉橋酒造の挑戦~酒造りは米作りから~

ペリーが浦賀に黒船を率いてやってきた4年後の安政4年(1857年)創業の泉橋酒造、6代目の橋場友一社長にお話を伺いました。

 

田植え

証券会社勤務を経て家業を継ぐことになったとき、田んぼでの農作業が嫌で仕方がなかったそうです。ならばみんなで楽しく農業をやったらどうだろうと、「自分で作った米で日本酒を造ろう」と呼び掛けて、一般消費者を募りイベントとして酒米の栽培を始めました。最初はこじんまりした会がいつのまにか大きな会になり、今では200人を超えるお取引の酒販店様、飲食店様が米作りを体験しています。田植え、稲刈り、酒造り体験などの研修を通じて、酒の販売に携わる方にも泉橋酒造の取り組みや商品の特徴を知ってもらい、販売に活かしてもらっているのだそうです。

田植えイベント
酒販店さんや飲食店さん達と一緒に田植
えを行う田植えイベント。2012年で17年
間連続開催中。           

イベントを通じ、地元で酒米から栽培する重要さを実感した社長は、地元の先輩である農家の方に酒米栽培を呼びかけました。米作りに関してはプロでも飯米しかつくったことのない農家の方に、酒米作りを指導しなければならない難しさをどう解決しようか考えた結果、みんなで酒米を一から勉強する「さがみ酒米研究会」を結成。海老名市と座間市の農家6人の仲間が、県農業技術センターのアドバイスを受けたりしながら、みんなで月に1回、田んぼを見回って意見交換しながら酒米づくりを行っています。

赤トンボ
泉橋酒造のシンボル
赤トンボのロゴマーク

泉橋酒造のシンボルは赤トンボ、この赤トンボは米が育つ田んぼで米と一緒に育っています。しかし、農薬や肥料を多く使う田んぼには赤トンボは育ちません。だから、減農薬栽培や無農薬栽培に取組んでいます。つまり、赤トンボが育つような田んぼで米作りを行っており、「さがみ酒米研究会」のメンバー全員が神奈川県の「エコファーマー(※)」の認定を受けています。肥料が多く与えると、虫が付きやすく病気にもなりやすい、また山田錦のような背の高い稲は倒れやすくなります。
(※)エコファーマー認定…国では、環境にやさしい農業を進めるため、平成11年に「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律(持続農業法)」をつくりました。この法律により、たい肥等による土づくりと化学肥料、化学合成農薬の使用の低減を一体的に行う生産方式を導入しようとする農業者を「エコファーマー」として神奈川県知事が認定しています。

冬季湛水した田んぼ
冬季湛水をしている泉橋酒造の田んぼ

冬に田んぼに水をはる「冬季湛水(とうきたんすい)」にも取り組んでいます。水をはっておくと微生物や糸ミミズが繁殖し、土が元気になり様々な動物や植物を育みます。こういう田んぼで育った赤トンボが秋空に飛び交います。

 

田んぼでの農作業が嫌で仕方なかった橋場社長が行き着いた結論は「酒造りは米作りから」― 今では酒米作りの仲間の農家の酒米だけを使った全国でも珍しい栽培醸造蔵となっています。

酒造りから広がる地域活性化と「食」の復興

酒友館
店内に舞う赤トンボは泉橋ファンの方の
手作りだそう。           

毎年10月から翌年の4月まで、岩手県から来る南部杜氏(※)と、泉橋酒造の社員とともに純米酒だけを醸(かも)しています。醸造用アルコールを使わずに純米酒にこだわっているのは、日本酒は古代より米と米麹を原料として造られてきており、その伝統を次代に繋いで行きたいという思いからです。
(※)南部杜氏(なんぶとうじ)…岩手県石鳥谷(いしどりや)町を拠点とする、日本酒を造る代表的な酒造り集団の一つ。

梅酒いちご酒
 純米酒ベースのリキュール
「山田十郎」と「純情いちご」

泉橋酒造の日本酒は辛口が主流、商品は、純米大吟醸、純米吟醸、純米酒、季節のお酒/リキュールの4つに大別されます。日本酒というと、和食にしか合わないと思っている方も多いようですが、辛口の純米酒は意外にも焼肉やエスニックな料理にも合うのです。また、冷酒でもお燗でも、温度を変えて楽しむことができるのも日本酒の魅力です。

 

また、神奈川県内で一番の生産量を誇り、品質も高く評価されている地元・海老名のいちごを使ったリキュールいちご酒「純情いちご」は、海老名の「とちおとめ」を純米酒に漬け込んだ全国的にも珍しい純米酒ベースのいちご酒です。
山田錦の純米酒に小田原・曽我の十郎(梅)を漬け込んだ純米梅酒「山田十郎」は、甘さ控え目でエレガントな味わいです。このように泉橋酒造では、地元や神奈川の特産品と純米酒とのコラボレーションを通して地域の活性化に少しでも役立ちたいと考えています。

泉橋酒造を取り扱っている酒屋さんは、神奈川県内が6割、県外が4割と全国に広がっています。東京、大阪、仙台など、大都市の酒屋さんが多いそうです。

味噌
地大豆×山田錦の吟醸味噌

酒以外にも、4年前から味噌造りを行っています。昔から味噌や醤油、日本酒は麹菌を使った発酵食品であり、日本の伝統に根差した食品です。泉橋酒造の味噌は、非常に生産量が少なく幻の大豆と言われている神奈川県固有の品種・津久井在来大豆と、山田錦の米麹で造った酒蔵仕込みの無添加味噌です。「旨みと甘みが強く塩辛さがない味噌に仕上がっている」とのことです。取引をしている酒屋さんで販売している他、味にこだわる居酒屋さんやラーメン屋さんが使っています。

取材の様子

私の子供の頃、味噌や醤油を自宅で作っていた家が多くありました。昔の農家では、田んぼのあぜ道で実った大豆で、自分たちの使う調味料を自前で作っていました。
日本の食文化は発酵食品に支えられています。泉橋酒造では、農業と醸造業を連携させた日本酒造りの延長線上として、味噌造りをはじめとする発酵食品造りに取組んでいき、もう一度、日本の伝統的な食文化の良さを多くの人に知って欲しいと考えています。「食」という字は「良い人」と分解されます。正しい「食」が子供たちの教育にも密接につながっていることから「食育」が注目されています。泉橋酒造の取組みが「良い人」づくりにつながっていくことを期待しながらお暇(いとま)しました。

 

試飲した「とんぼラベル1号」を買ってきました。雪が降り積もった庭木を見ながら雪見酒、「あ~、日本に生まれてよかったなぁ」としみじみ思いながら杯が進みました。ちょっと進み過ぎたかな。

<この特集の執筆は、中小企業診断士の大場保男さんにお願いしました>

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