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第24回 農業 和泉 大樹さん

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私が農業を営んでいる相模原市緑区大島近辺は、いまや県内でも、有数な駅となった橋本駅を最寄りにして、この30年間余り急速に発展してきました。
最近ではリニア中央新幹線の中間駅の設置も決定し、ますます利便性の良い町になろうとしています。

しかし、その一方で相模原市はほんの数十年前までは見渡す限り台地が広がり、養蚕(ようさん)を中心に、豚、牛、鶏などの畜産もさかんで、旧相模原市と旧津久井郡との境にある緑区大島近辺は、今もなお豊かな自然に育まれています。

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そんな都市型の街並みと地方の風土が折り重なった特有の文化があるこの地は新しい形での農業を支えています。
私がこの地で農業を始めたのは、自分の育った街であることもさながら、社会人として外に出て、このような街の魅力に気付き、この街のすばらしさを再確認できたことも大きかったと思っています。
私が農業を志したのは6年前、当時、住宅設備機器の営業をしていた頃、「自分もものづくりがしたい!」と思ったのがきっかけでした。メーカーからの卸値と売り値、その間に挟まれ苦悩する中、「良いものをつくりたい」と一身に活躍する人をうらやましく思ったのです。
その気持ちは次第に大きくなり、いつからか今からでもできるものづくりとは何かと考える様に…そして農業に辿り着いたのです。

農業の基本となる知識や技術は、滋賀県甲賀市にある(有)るシオールファームで学びました。経営面積100haを超える大型農家で、今の日本の水稲農業の最前線で三年間家族も一緒に住み込みで学びました。
そこでは技術や知識だけではなく日本の農業の歴史や、それにかかわる農業政策の移り変わりも学ぶことが出来た事は、今の自分の中でも大きい財産となっています。そこでの三年を経て、相模原市の大島で独立しました。

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60aの農地からスタートし今年で丸3年。現在300a近くまで農地は拡大し、設備や装備も順調に整いつつあります。これもるシオールファームや、この地域の先輩農業者の方、行政各所の方々、家族の理解あってのものです。露地野菜を中心にブロッコリー、白菜、キャベツ、ジャガイモ、ナス、トウモロコシ、サトイモ、エダマメ、サツマイモ、ゴボウ、ニンジン、コマツナ、ホウレンソウ等々多品目での経営をしています。その時、その時期の旬の野菜をこの相模原の皆さんにお届けする事が私の仕事と思っています。
最近では一年を通してほとんどの野菜が買える時代ですが、「私の野菜で旬や季節も一緒に届けたい。」そんな思いで野菜を作っています。また「野菜をつくる中で昔から受け継がれている技術や考え方、道具など、単に農地を担う農業者ではなく、百姓としてこの相模原の文化を継いでいきたい。」そんな思いでいます。

 

和泉大樹さん和泉 大樹(いずみ だいき)

住宅設備機器会社に就職後、農業の道を志し(有)るシオールファームにて農業を学び、2011年独立。
主な販売先:相模原市内のヤオコー、Aコープ、相鉄ローゼン等

 

 

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