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地産地消のススメ

かなさんの仲間通信~地産地消の輪

第33回 あきさわ園 秋澤 史隆さん

Let's みんなで里山あそび♪
~欲しい未来を世界のみんなと共に創る “MIKAN”Share Village~

あきさわ園のみなさん

私は、アフリカ・アジア・南米アマゾン・アメリカを中心に約4年間、世界中の農場で働かせてもらい生活しながら、本当にみんなに助けられて、家業のみかん農家に行き着きました。
おじいさんからの言い伝えでは、鎌倉古道沿いのこの地に住んで1000年以上!? 300歳のみかんの古木が残る、みかん産地の代々続くみかん農家の長男として生まれました。みかんを中心にキウイフルーツ・ブルーベリー、苗木の生産、加工品の製造販売をしています。

 

沢山生ったみかん

東京から約1時間、横浜から約4、50分。大磯丘陵の西側にある湘南の海近い中山間地の秘境?!と呼ばれています。湘南の海近い温暖な気候、風光明媚な山並み、岩盤と砂利の地層からなる、300年以上続く美味しいみかんの里山。
約5キロ四方で日本の農業がギュッと集まった特殊なエリアです。漁業、畑作、棚田、フルーツ、野菜、花、畜産といった農業で、今の時代、専業農家として自立し、生きている、欲しい未来を創ってきた大事な仲間が沢山いるとっても魅力ある地域です。

2、3、4、5世代先の子ども達が、夢と希望を持ち笑顔で過ごせる未来に向って、今何をしなければ成らないのかを考えながら、今ある現実の中、まずは現代におけるみかん農家としての自立、地域としての自立、産業としての自立が必要ではないかなと思って活動しています。

 

『欲しいモノは全て創る』をモットーに、この地域の独自性である、みかん文化を中心とした農の新たなイメージアップを考えています。今まで見向きもされていなかった、廃棄していたものを商品化してきました。青果での販売はもちろん、新ジャンル商品開発で、蒸留水、ハンドクリーム、リップクリーム、アロマオイル、お香、香りのする絵葉書やあぶらとり紙の開発、コンニャクゼリーや、ジュース等の開発をしています。
モノだけでなく、環境資源も活用し、自分で竹取から始まる流し素麺つくり、みかんの花や実から作るナチュラルコスメのワークショップなどの体験も始めました。
作られた環境の中で遊ぶのではなく、身の回りの在る環境で遊びながら、未来を創造できたらオモシロイ♪そう私は考えています。

蒸留水作り そうめん流しを楽しむ子供たち みかんの花

“MOTTAINAI”や“KAWAII”が日本から世界につながった様に、日本の神奈川の里山から何か世界にも未来にもつなげて行きたいと思っています。
未来に続く新たな『感動』と『共感』を、食と農の環境だけでなく、色んな業種の全ての人とつながり、新たなライフスタイルの提案のきっかけになればと思っています。

みかんを収穫する秋澤さんと子供

地球の小さな×2里山の一農家ではありますが、色んな方々とコラボしながら新しい未来を創って行きたいと考えています。現状、山の自然を使い切れなくて困っています。しかし、磨けば光る宝の山だと思っています。農家だけでは使いきれないので、色々な方と想いや自然環境をシェアして未来につなげて行きたい!みなさん、未来を創る子ども達が自立できる環境を、自分が望む欲しい未来を一緒に創って行きませんか? 
ご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致します。

執筆者プロフィール

秋澤史隆さんの写真

秋澤 史隆(あきさわ ふみたか)

百姓(百人の女の人を生き×2させる人)見習い。

 

1980年誕生。幼少より父の影響もあってか、海外生活を夢見る。
2003年 東京農業大学国際農業開発学科卒
2003年 (社)国際農業者交流協会主催の米国実習2年間プログラムに参加。カルフォルニア大学デービス校にて花卉生産学の短期留学をする。
2005年 帰国後就農。ラズベリー・マルベリー、イチジクなど栽培開始。ジャム&ピクルスによるラインナップを増やしつつ、香りに注目し廃棄してしまう青みかん、花やリーフから、ナチュラル化粧水、ハンドクリーム、お香、あぶらとり紙、ゼリーやドリンク等、加工品生産の強化と可能性を図る。
300年以上歴史あるみかん栽培を中心に、湘南の里山景観と地の利を活かした農業の可能性を模索中。

 

2、3、4、5世代先の子ども達が笑顔で暮らせる環境につなげる為、4世代11人家族で挑戦中♪

 

あきさわ園
FB:www.facebook.com/Akisawaen(外部サイト)
TW:twitter.com/akisawaen

 

〈補足〉

幼少の頃より、海外からの研修生に囲まれて一緒に作業をしながら自然の中で育ち、いつかはアメリカかヨーロッパに住んでみたいとただ漠然と思ってました。
しかし、縁あって初めての個人旅行は日本の反対側の砂漠化が進む西アフリカ・セネガルへ。電気ガス水道のない生活、国際協力の現場、世界情勢、貧富の差を知りたくてセネガル共和国へたどり着きました。平和な日本の裏側で起きている現実。飢餓・貧困・無知・残虐・病気の在る世界経済とつながる日本の役割、日本人として、一人の人間として何ができるのかを、農場で働きながら学び生活しながら考えるいいきっかけを頂きました。
そこから、アジア、アマゾンから始まる南米縦断実習、アメリカと約4年農場で生活させていただきました。日本で不人気な農を業とすること。高度経済成長による里山産業の崩壊。農作物とお金の価値について、自分なりに考えた結果、今の日本の農を取り巻く現実社会は正直終わってると感じました。
自立できない農業社会構造…世界中の農村で同じ現実が起きている。
帰国後、まず始めにやったことは、好きなことをする♪でした。みかんの販売価格の見直し、取引先の新規開拓(好きな企業・わかってくれる人のみに販売)、みかんに未来へのいのちつなげる旅の始まりでした。
代々続くみかん農家をやりながら、未来につながる新たな可能性を求めて、小さくですが日々を新たに挑戦をしています。
人は一人では生きられない。だから一人ひとりがつながって、“和をもって貴しと成す“日本人らしい未来につながる新しいライフスタイルの提案を夢見ています。
東京から一番近い“MIKAN”の秘境?!から始まる里山フル活用を模索中です。

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