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かながわ産品の販売

かながわブランドを食べてみませんか??~プロが語るかながわブランドの魅力~

第1回 「平飼いブランド有精卵さがみっこ」(有)井上養鶏場 井上茂樹 様

平飼いされている鶏

10月30日は【たまごかけごはんの日】!
そんな日に、かながわブランドに登録されている唯一の卵
「さがみっこ」
の生産者であるINOUE EGG FARMへ取材に行ってきました!

「自然に近い環境作りを大切にしている」
という井上茂樹さんのこだわりで、さがみっこは平飼いの有精卵です。

鶏舎の中を自由に動き回れる鶏たち。
だからでしょうか。鶏たちは、ラガーマンのようなとてもかっこいい体格をしています。
取材陣が鶏舎の中を覗くと、バサバサと羽をばたつかせたり、「あなた達誰なの?」と言わんばかりに近づいてきたり、のんびり寝転がっていたり。
ストレスの少ない環境でのびのびと育っていることがわかります。
また、餌は品質の良いオリジナル飼料を使い、天気や気温に合わせて鶏舎の中も管理されています。

ここまでは、正直、私の想像の範囲内でした。
しかし、井上さんのこだわりは、それをさらにさらに上回るものでした。

鶏舎の様子

1つ目は、なんと、ヒヨコも育てているんです!!
ヒヨコを育てるところからやっていらっしゃる生産者さんは、数少ないのです。育てるのは餌や場所、環境管理、人件費、そして時間もかかるので、生産者にとってはリスクが高いからです。

なぜ、そのリスクを背負ってまで、ヒヨコを育てるところから生産するのでしょう?

「ひよこに食育してるんだよ。かながわブランドを名乗れる大人になってもらわないとね!!」
と、井上さんは誇らしげに仰っていました。

良い食環境で好き嫌いのないヒヨコを育て、自然に近い良い習慣をヒヨコの段階から身に付ける。そして「さがみっこ」にふさわしい大人になってもらいたいのだそうです。それが、最後には卵になってかえってくると思うと、決して手を抜けないとのことでした。

「確かに…。」
しかし、それを実行し続けるには、かなりのご苦労があるはずです。
取材を続ける中で、そのご苦労も伺うことができました。
ヒヨコを育てる期間は1年のうち1月、4月、8月の3回です。
1月には猛烈な寒さが来たり、8月にはゲリラ豪雨や雷などもあります。自然に近い環境作りをしているからこそ、管理が大変なのだそうです。
また、日々成長するヒヨコを見ながら、給餌の仕方も替えていくそうです。初めは床一面に餌をまき、いつでもどこでも食べられるようにします。次の段階では、餌の場所を作り、決まった場所にしか餌はないということを覚えさせます。最後には給餌機を使い、大人と同じように給餌します。このしつけがとても難しいそうです。
そして、もちろん通常業務も毎日あります。
朝6時すぎから給餌が始まり、11舎約35000羽の鶏を見て回り、集卵し、販売し…という作業が夜の7時過ぎまで続くそうです。

だからこそ、井上さんはこのこだわりや商品価値を理解してくれる方に売りたいと仰っていました。

さがみっこのパッケージたち

2つ目は、パッケージやチラシがとてもおしゃれなんです!!
卵パックは、思わず手に取りたくなるようなデザインで、海外の卵のようです。かわいくて、捨てられない!
チラシは、かながわブランドPR用、洋風なもの、和風なもの、飲食店に置いてもらう用など、何種類もあります。お客さんの用途に応じ、見て取っておいてもらえるようなチラシを作ったそうです。

なぜ、パッケージやチラシに、こんなに時間やコストを掛けているのでしょう?

「卵に対する価値観を変えたいんだ。」
と、井上さんははっきりと仰いました。
特別な日に買いたくなる卵、人にあげたくなる卵、他にはない卵として、
「さがみっこ」がお客さんの手元にいき、食べてもらいたいということです。

そのために、ネットでは10個パックや20個パック、こだわりダシ醤油やお米と一緒になった「卵かけご飯のセット」も販売しております。
中でも私が驚いたのが「卵のギフトカード」です!
ポストに投函すれば卵が届くというカードです。贈る方は、割れる心配のある卵を持ち歩くこともありません。貰う方は、貰う日時を指定できます。まさに、贈る方も貰う方も、簡単でとても便利なカードです。

今回の取材を通して私は、井上さんの様々な、そしてその1つ1つが中途半端ではない突き抜けたこだわりを真正面からダイレクトに感じました。

お皿の上にのったさがみっこ

そこまでの卵、肝心の味はというと…

それはそれは、本当に美味しい!
生卵を、まずはそのままいただき、その後卵かけご飯にしていただきました。
白身は、舌触りがくず餅のような食感で、穀物のようなほんのり甘い香りと味わいがあり、大変濃厚でした。卵白がこんなに味わい深い卵は、初めて出会いました。
黄身は、旨味が多く、舌に纏わる濃厚さがありました。後味が甘くて、醤油をかけなくても美味しかったです!
そして、白身と黄身を混ぜると、両方の良さの調和の取れた美味しさになりました。
大変美味しかったです!!!

さがみっこ店舗の前で写真に納まる井上さんと菅さん

商品は他に「トロタマ サガミッコ」というトッピングエッグもありました。
白身のキメの細かさが引き立ち、黄身は生卵よりも濃厚になったように感じました。
こちらも大変美味しかったです!!!

色ではなく、味で勝負してる卵、
INOUE EGG FARMの「さがみっこ」。

○「さがみっこ」の購入はこちらから!!
https://sagamikko.com/(外部サイト)
ウェブストアから、お申し込みください。
ぜひ一度、味わってほしいです。

菅千明さんの写真

原稿執筆者

合同会社coconi代表、食育アドバイザー
菅千明さん

経歴

神奈川県横浜市で2005年より6年間小学校教諭を勤める。そこで「食育」の大切さに気づき、地産地消レストラン「80*80」店長を経て2015年に独立。現在は「神奈川食べる通信」のフードコーディネーターや料理教室、食育講座など、大人向けにも子ども向けにも食に関心を高める活動を行っている。
【合同会社coconi】
http://coconiblog.tumblr.com(外部サイト)

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