かなさんの仲間通信~地産地消の輪
第6回 株式会社横浜ビール 代表取締役社長 太田 久士さん
今年で創業12年になる、横浜で唯一の地ビールメーカー・横浜ビールです。「地元横浜のビールを地元の食材と共に地元の方々へ」というコンセプトのもと、地域の活性に携わる事が横浜ビールの喜びであるという理念で日々頑張っています。
横浜ビールの醸造過程
で生じた「ビール粕」
を食べて育った「横浜
ビール牛」
直営レストラン「驛(うまや)の食卓」では、神奈川産の食材、横浜市都筑区の卵、横浜市瀬谷区の牛乳、海老名の米粉と横浜ビールで作ったビールパン、藤沢のお野菜、三浦の朝取りのお魚、三浦の地鶏、子安のアナゴ、藤沢の豚肉、横浜ビールのモルト粕(エコフィード)を食べて育った牛肉のステーキなどと、横浜醤油・岩井の胡麻油・横浜発祥の清水屋ケチャップなどの地元の調味料をつかったお料理を、横浜ビールと共に楽しんでいただいております。横浜ビールは常時7~9種類あり、瀬谷産の麦を使ったビールや綱島の桃を使ったビールなども醸造しております。最近では横浜の水源の村、道志村にスタッフが水を汲みに行き、その水を使ったビール「はまっ子どうし仕込みの横浜ビール」も醸造しました。横浜と道志村の繋がりをビールを通してより多くの横浜の方にお伝え出来ればと思っております。
「横浜ビール牛」サーロインステーキ
このように、生産者様・製造者様の想いを伝えることが我々の仕事であると思っております。より多くの地元の方に知っていただき、地元の方が地元のものをバンバン使うような生きた街づくりに関わっていきたいと思っております。これは、なにも特別なことではなく、もともと町の飲食店としてあるべき姿ではないかと思います。
神奈川地ビール&地元フード祭
今年の5月5日から8日まで、イベント(神奈川地ビール&地元フード祭)を横浜ビールが発起人となって開催させていただきました。今回の震災の復興チャリティイベント(入場料100円を義援金として寄付)でもあったのですが、もう一つ大きなコンセプトがありました。それは、地元神奈川の活性です。「地元の方が地元のものを知り、地元のものを消費することで地元神奈川が活性する!」このムーブメントが隣町に、そして隣の県に飛び火しだんだん広がっていけば、神奈川から日本を元気にすることが出来ると思いました。期間中は、3000名以上の方にご来場いただきました。会場内では神奈川の地ビールメーカーである横浜ビール・箱根ビール・厚木ビールと、ヨコハマハムさん・三浦の魚介の浜焼き・横浜醤油を使った焼きそば・清水屋ケチャップを使ったナポリタン・地元食材のバーベキューなど全20店舗が出店し、小さなお子様からご年配の方まで多くの皆様に楽しんでいただけたイベントとなりました。我々の想いが具現化したと共に、今多くの方々がこのムーブメントに気付き、欲していることを強く感じました。
イベント会場の様子
横浜ビールは今後も地元の食材、地元の調味料そして地元の方々を繋ぐ役として、しっかりこの地に根付いて頑張っていきたいと思っております。
執筆者プロフィール
太田 久士(オオタ ヒサシ)
株式会社横浜ビール代表取締役社長。
ビール製造をはじめ、地元で生産された食材を使った『驛の食卓』など、様々なレストランの運営を行う。数々のビアコンペで入賞するビールを数多く世に出し、地元産地にこだわった食材は、地元住民から熱い支持を得ている。
株式会社横浜ビールホームページ:
http://www.yokohamabeer.com/(外部サイト)