かなさんの仲間通信~地産地消の輪
第26回 農業 三輪 康次郎さん
藤沢地区で新規就農している三輪康次郎といいます。
2013年4月に就農しまして現在就農2年目です。私は実家が農家ではないため、農業については、ゼロからのスタートでした。
なぜ、私が農業を始めたのかというと、大学で農学関係を学んでおり、その時にいつかは農業をやりたいと思っていました。しかし、一度は社会に出て様々なことを学ばなければと思い、短い期間ではありましたが大学卒業後に一般企業へ就職しました。
そして、サラリーマンが私に合わないと感じ、元々やりたかった農業を始めるために退職し、就農するための準備を始めました。
まず、大学の研究室の先生の紹介で農家にアルバイトをさせてもらい、2012年4月に「かながわ農業アカデミー」へ入学しました。
アカデミーへ入学した理由は、大学で学んだことだけでは農業の知識が足りないことと実践に近い形で勉強ができると思い1年間在学しました。
アカデミーでは作物の栽培方法から防除のやり方、収穫、販売と一通り学び、他にも経営方法などの事務的なことまで学ぶことができました。
そして、アカデミーで知り合った仲間とは現在も繋がっており、色々と情報交換をしています。
アカデミー卒業後、就農したのですが、最初に記述した通り私は非農家なため農地など持っておらず、在学中にアカデミーの先生より農地を紹介していただき、無事就農することが出来ました。
なぜ、就農地に藤沢を選んだのかというと、長年藤沢に住んでおり、地域性も理解しているため、育ってきた町で地産地消がしたいと思い就農しました。
4月に就農したということもあり、最初はコマツナを栽培しました。そして夏野菜ではナスをメインに栽培し、それ以降はジャガイモやブロッコリー、ハクサイ、キャベツ、レタスなどを栽培し今年の3月で1年を迎えることができました。
借りた畑は約3反(3,000m²)で他にも約6畝(うね)(600m²)の田んぼを地主から借りることができました。機械に関しても地主から借りることができているので必要最低限の機械だけで農業を行うことができています。また、実家と畑が離れているということもあり、近隣の農家との繋がりがないので藤友会という藤沢市の若手農家が集う部会に入会し、畑の地区の消防団にも入団して、地域の方々と交流を深めています。
最初の1年間では様々な野菜を栽培し、自分に合った作物を検討しました。
そして2年目ではさらに絞り、より自分に合った作物を栽培しています。
販路に関しては最初いくつかの大型直売店を確保し、そこで販売していましたが、現在はスーパーマーケットと独自に契約し、そこで全ての野菜を買い取りでやらせてもらっています。藤沢は好立地ということもあり、販路も豊富でやり方次第では様々な販売方法があります。これからも地産地消を基盤として色々とやっていきたいです。
執筆者プロフィール
三輪 康次郎(みわ こうじろう)
1986年生まれ
2009年 日本大学生物資源科学部国際地域開発学科卒業
2013年 かながわ農業アカデミー卒業
大学卒業後、一般企業を経て2013年に就農
スーパーへの出荷をメインに農協直売店にも出荷