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地産地消のススメ

かなさんの仲間通信~地産地消の輪

第27回 農業 関根 義通さん

皆さん、初めまして、藤沢市辻堂で果樹農家として就農している関根義通です。

私は3世代農家で祖父、父の後を継いで大学卒業後22歳で就農しました。祖父は、野菜を作っていましたが、父の代から果樹をやり始め、それを私が継いで、今年で13年目です。果樹は1年に一回しか各作業の経験が出来ません。しかも、作業の結果が出るまで半年や1年といった長い期間が必要なので、果樹の技術を修得するのは大変でした。だから、私は就農3年目から日記をつけて、過去の作業や管理の成功、失敗体験から学び、より良い果樹を作る努力をしています。最近は、異常気象の影響もあり、毎年の管理も苦労しています。

実をつけた柿の木

私の果樹園で育てている作物の種類は、一番力を入れているブドウを筆頭に、柿、いちじく、みかん、ネーブル、柚子、お米などもやっています。
なぜ、こんなに色々な種類をやっているのかというと、父の考えで、なるべく収入のある月を増やしていきたいということで、多くの種類をやっています。
例えば、生育している作物がブドウだけだとすると、収入のある月は、ブドウの収穫、販売のある8月、9月だけで、残りの10ヶ月は無収入で過ごさなければなりません。もし、ブドウが天災や病害虫などでダメになってしまった場合、その年は1年間ほぼ無収入に近い形で暮らさなければなりません。そのリスクを少しでも回避するために、他の種類を育てて年1回しか収穫出来ないという果樹のリスクを減らしています。

 

実をつけたいちじく

各作物の収穫時期は、ブドウが8月上旬から9月中旬まで、柿が10月中旬から12月上旬、いちじくが8月中旬から11月上旬、みかんが11月中旬から12月下旬、ネーブルが12月中旬から1月下旬、柚子が11月中旬から12月中旬、お米が9月下旬から10月中旬と、8月から翌年1月まで収穫、収入のある月を増やして天災や病害虫による果樹のリスクを少なくしています。

 

ぶどう(ふじみのり)

育てている作物の中でも力を入れているのがブドウです。藤沢市には、藤稔(ふじみのり)という藤沢市で品種改良されたブランド品種があります。黒系の品種で、種無しの処理をすると500円玉からピンポン玉ぐらいに粒が大きくなり、お中元や贈答用に大人気です。
その他に、今、関根果樹園では、私の父が品種改良して作ったブドウの新品種の品種登録に向けて頑張っています。その新品種は赤系のブドウで、こちらも種無しの処理をすると藤稔に近いくらい粒が肥大し、味は酸味の少ないスッキリとした甘さです。3年前から試験的に私の果樹園で販売していますが、お客様の評判も良く、年々リピーターが増えています。もし、品種登録出来れば、藤稔と二大看板となり、より藤沢市の果樹が良くなると思いますし、お客様にも満足してもらえると思います。
販売に関しては、ブドウは100%自宅直売で、柿、いちじく、みかん、ネーブル、柚子は自宅直売50%JA直売所50%といった感じです。

最後に、私は4年前に結婚して、今、2歳の息子がいます。その息子が後を継いでやってみたいと思えるような、管理、経営をして頑張っていきたいと思います。

執筆者プロフィール

関根義通さんの写真

関根 義通(せきね よしみち)

1979年生まれ 35歳

2002年愛知学院大学法学部卒業

卒業後、その年に就農

家族構成 妻、息子2歳
(12月に2人目が生まれます)

好きなもの サッカー、フットサル、漫画、温泉

農業は定年のない職業、体が動く限り頑張ってやっていきたいと思います。

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