なし(梨)
かながわで出回る時期 | 7月下旬から9月下旬まで |
かながわのなし
川崎市で栽培・収穫される梨は、「多摩川なし」と呼ばれ、地元で親しまれています。多摩川なし栽培の歴史は江戸時代(1650年)からと古く、明治26年に大師河原(現川崎市日の出町)の当麻辰次郎氏(通称屋号:長十郎)のなし園から「長十郎」が発見され、神奈川県は赤なしの代表品種「長十郎」の発祥の地としても有名です。しかしながら、「長十郎」は、今では栽培されていず、他の品種に花粉を授ける授粉樹として利用されています。
神奈川県内の主な品種は、「幸水」、「豊水」です。この他に「香麗」、「筑水」、「あきづき」、「新星」、「新高」など多様な品種が栽培されています。
ワンポイントアドバイス
果皮の色が均一で張りのある、形に著しいゆがみのないものがおすすめです。
保存する際には、薄いポリエチレン袋に入れ冷蔵庫に入れれば1~2週間は品質が保持されます。
神奈川由来の品種
現在の主要品種である「幸水」、「豊水」などは、神奈川県農業技術センター(旧神奈川県園芸試験場)で育成された「菊水」から育成された品種で、神奈川県が現在の主要なし品種の基礎を築いたといえます。
平成24年には、販売方法が直売や宅配が主であることから、完熟の美味しい果実を長く販売するため、‘幸水’よりも早く収穫できる極早生の優良品種として、‘幸水’よりも早く収穫できる大玉で品質良好な赤ナシ新品種‘香麗(こうれい)’を育成しました。