しらす
かながわで出回る時期 | 生:3月上旬から12月下旬、加工品:通年 |
しらすは「しらす」という名前の魚ではありません。マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシなどイワシ類の子供の総称です。
カタクチイワシとマイワシの資源量には、負の相関があります。数年前までは、漁獲される「しらす」のほとんどがカタクチイワシでしたが、近年はマイワシの「しらす」が徐々に増えてきています。
かながわのしらす
相模湾で獲れるしらすは、「湘南しらす」として販売されています。
この「湘南しらす」は、主に船曳網で、一部が地引き網で漁獲され、市場等にも水揚げされますが、多くは漁業者自身の手で加工して、自分たちの直売所で販売しています。
加工は、獲ったその日に行われ、食塩以外は一切使用しません。
釜ゆで後さっと一干しした「釜揚げしらす」、天日干しした「しらす干し」、木枠などで型をとり、カラッと干し上げた「たたみイワシ」などがありますが、最高の贅沢は獲れたしらすをそのまま食べる「生しらす」でしょう。
主な漁期は、4~6月の春漁期、7月以降の夏秋漁期とがありますが、1月1日~3月10日は禁漁期となっています。
漁獲、加工とともに、鮮度保持には十分注意を払っています。
ワンポイントアドバイス
現代人に不足しがちなカルシウムがたっぷりと含まれています。
たたみいわしはさっと火にあぶればとても香ばしくなります。ビールのおつまみや子供達のおやつに最高です。
釜揚げしらすやしらす干しは刻んだネギや大根おろしをそえ、ちょっと醤油をたらせば、ご飯が何杯でも食べられるでしょう。
釜揚げしらすや生しらすの玉葱入りかき揚げは意外なおいしさ。是非一度お試しください。
生しらすを酢飯(普通のご飯はだめ)の上にたっぷり乗せたしらす丼は間違いなくあなたをやみつきにさせるでしょう。