のらぼう菜(野良坊菜)
かながわで出回る時期 | 2月中旬から4月下旬まで |
かながわののらぼう菜
埼玉県で発見された古文書や、東京都あきる野市の子生神社内にある野良坊菜碑文などから明治時代初期には関東一円で栽培されていたことがうかがわれますが、神奈川県内では、川崎市多摩区菅(すげ)地区で古くから自家用として栽培されてきました。
現在は、JAセレサ川崎「菅のらぼう保存会」を設立し、のらぼう菜の保存、栽培の拡大に努めています。直売所での評判や、新聞やテレビなどで紹介したことから注目を集めるようになり、地域の特産品として栽培面積は増加傾向にあります。
平成27年から平成29年までの3年間は、農業技術センター、明治大学、川崎市農業技術支援センターの3者が共同研究を行い、成果を基に、高品質なのらぼう菜の栽培方法についてマニュアルがまとめられました。
ワンポイントアドバイス
花蕾と茎葉を茹で、おひたしやマヨネーズをかけるとアスパラガスのような味を楽しむことができます。天ぷらにしても美味しくいただくことができます。
神奈川由来の品種
栽培者毎に自家採取により栽培が続けられていますので、いくつかの系統があり、早生、晩生と2系統を維持する生産者もいます。農業技術センターの調査結果では、菅地区ののらぼう菜は東京の系統に比べて1ヶ月以上早く収穫できる早生性の強い系統が多くあることがわかっています。
平成31年2月には、川崎市農業技術支援センターが育成した「川崎市農技1号」が品種登録されました。