きゅうり(胡瓜)
かながわで出回る時期 | 通年 |
かながわのきゅうり
神奈川県内では、明治30年代に平塚市で栽培が始まりました。大正の初めには通常の露地栽培と比較して早く出荷することができる促成栽培が進み、栽培面積も150ヘクタールにもなり、全国的な産地となりました。東京の大市場を控え、中郡一帯で広く栽培され、農家の大きな収入源でした。現在は、湘南地域を中心に県内各地で栽培されています。
露地・ハウスでの促成や抑制などの作型で栽培され、周年出荷されています。
ワンポイントアドバイス
生でそのまま食べられる野菜で、くせがないので、毎日の食事に取り入れやすい野菜です。パリッとした歯ごたえが魅力なので、新鮮でみずみずしいものを選びましょう。表面の突起とそこについている刺を、「いぼ」と呼びますが、鮮度が高いと、このいぼが鋭く、チクチク感じられます。保存する温度が低すぎると傷みが早くなりますので、冷蔵庫に入れる場合は、ポリ袋などに入れ、野菜室で保存しましょう。
サラダでは定番の野菜ですが、適当な大きさに切りポリ袋などに入れ、すりこ木やビンなどで叩いて和え物にしたり、油で炒め醤油あんで絡めたり、スープで煮込んだりするとサラダとは違う食感でおいしくいただけます。
神奈川由来の品種
- 相模半白節成(さがみはんじろふしなり)
昭和4年に発表された品種「相模半白節成」は、果実の長さがやや短めでやや太く下半分が白く、皮が柔らかく漬物に適し、昭和30年初期まで栽培され、全国的に平塚キュウリの名声を高めた名品種でした。平成23年に平塚の生産者が栽培を復活しました。